照柿読了。中盤なんともいえない気持ちになったが終盤すげー面白かった!

 高村薫「照柿」読了。ちなみに文庫版です。あとがき読んだらハードの方も読みたくなりました。削減された美保子との会話が気になる! 
しかし、難しかったな! 野田も合田もぐるぐるぐるぐる散逸した心理状況なものだから、理解しがたい部分が多々あってあと3回ぐらい読み返したいものです。ハードカバー読んだ方が良いのかなぁ。

 でも終盤は坂道を転がり落ちるような流れでグイグイ引っ張られて、合田と野田の電話シーンでもう心の中では泣いてました。面白かったなー。でも毎度毎度序盤が引き込まれにくいのなんの。マークスは、山の描写。。。照柿はベアリング工場の描写。レディ・ジョーカーは、旧仮名遣いの手紙。最初いっつもくじけそう。

 しかし照柿は上巻読んで「野田、どうしょうもねーな」と思い下巻読みながら「合田、どうしょうもねーな」と思い、最後まで読んで「なんかもう合田可哀想だ」って気分になりました。

 どうでも良いのですが、最後の元義兄の手紙で「小生のほうは未だ呼び止めるべき人の影も見えないぞ」という文がなんだか妙にツボに入りました。「ぞ」ってなんだよ。どうしてそんな自慢げなんだこの人。迷いっぱなしで救いもなくても、こうやって生きてるぞ! という感じで励ましているつもりなんだろうか。大丈夫か、この人。

 ところで照柿で、野田が美保子に魅かれた理由は、こういう流れでいいのかな?
ネタバレなので反転してください↓

・美保子は合田に似ている→合田は母似→野田は合田の母にだけは懐いていた→(推測・理想の母像? 自分母にこういう姿を求めていた)→結論・マザコン

 って感じでよろしいのだろうか。面白いのは、最初に自分の母親と正反対だったと思われる合田母に魅かれて、最終的にに自分の母と同じ種類の女である美保子に魅かれているのがなんともいえない切なさを醸し出すものです。

 逆に合田は、美保子に執着していたのは野田の女だからと結論を出しているが、じゃあそれを知る前に魅かれた理由は、野田と美保子が似てたから(二人の境遇が似通っていたと終盤明かされるので)って解釈で良いのだろうか。

 あれ、これじゃあ合田片思いじゃん(笑)

 

 まぁとりあえずこんな感じで、なんだろう最後まで読むとこれは切ない友情物語だったのかなぁ。
それにしてもラストの手紙のところ思い出すだけで、合田可哀想で可哀想で。これは可哀想だ。更に、唯一返事くれた元義兄の手紙が思い返すたびになんか腹立たしいし!(笑) 私だけ? きっと腹立たしく思うのは私だけだろう。
スポンサーサイト

theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌

Secret

プロフィール

hawa

Author:hawa
二次元小説は男女(女男)CPかnotCPの健全ものです。
無断転載禁止。版権元、原作者とは一切関係がありません。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

QRコード

QRコード

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク

RSSフィード

ブログ内検索